こんにちは、外壁塗装職人の宮本です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
先日工事が完了した住宅塗装工事をご紹介いたします。
築25年の住宅です。建物の形状や中間に施工されている装飾帯で重厚なたたずまいがありますね。
ご相談をいただいたのは昨年3月で、ご提案後1年間検討され今年になってご用命いただきました。
一見ごく普通の経年劣化に見える現状ではあるのですが、見落としがちな現象があちらこちらに現れておりました。
ご提案については現在発生している現象をカバーできるよう慎重な内容となりましたので、施主様も時間をかけてご検討いただき今回のご用命となりました。
外壁は金属系のサイディングですが、古い塗膜にムラがあり下地から剥離している部分が点在しています。
考えられる原因は大きく分けて以下の2つです。
①前回の塗装工事の下地調整が不十分であった
②前回の塗装工事で使用した塗料の選定が間違っていた
③上記2つの両方
金属系のサイディングの塗装工事で使用する塗料は一般的に油性塗料ですが、この原因を想定せずに現在主流となっている2液形シリコン樹脂の塗料を塗布してしまうと、厄介な現象が発生してしまいます。
旧塗膜が新塗膜に負けて溶解し、新塗膜が下地に密着せずシワだらけの仕上がり (いわゆる大失敗) の塗装になってしまいます。
そこで今回は旧塗膜に影響しない水性シリコンをご提案することにしました。
しかし、上塗りは水性シリコンを使用するにしても下塗りの錆止め塗料が油性ではやはり旧塗膜に影響を与えてしまいます。
そこで塗料の仕入れ先様(私が大変信頼を寄せている仕入れ先様です)に相談したところ水性の下塗り錆止め塗料を教えていただくことができました。
工事は今年9月に始まりました。
実にご相談をいただいてから18か月後です。たくさんの塗装工事会社がある中で慎重にご検討され当店にご用命いただいたことを大変光栄に思います。
窓には装飾のガラリもあり、平面とはまた違う塗装方法でしっかり塗って行かなければ台無しになります。
完成です。
あらかじめお訊きしていた色のイメージと実際に塗った色が一致していたようで大変気に入っていただけました。
施主様はどんな色にしたらいいのか大変悩んでおられましたが、上部と下部を同じ色でスッキリしたことで更にゴージャスになりました。
窓の装飾ガラリもしっかり塗れました。
工事が完了した後、職人ひとりひとりに施主様からメッセージカードをいただきました。
感動です。
裏面には優しいお気遣いのメッセージも。
そしてご夫婦連名で身に余る高いご評価もいただきました。
“きめの整った美しい素肌にファンデーションをつけたかのような美しい仕上がりになった。痛んでいる所は全て補修して(コーキング含む)丁寧な仕事だった。何も言わなかったにもかかわらず、装飾帯と屋根との間の帯の部分の塗料を変えることで同じ色でありながらメリハリをつけてくださったのは「流石!」と感心した。(塗装は芸術)
前の塗装があまりにもひどく、はげ落ちた部分が多かったので色々調べて下地の塗料をよく選んだとのことで、その誠実な仕事に感謝しています。”
施主様、本当にありがとうございました。
いただいたお言葉を励みに今後の塗装工事に活かしていきたいと思います。
ありがとうございました。
※このブログ記事は施主様のご厚意により掲載の許可をいただいております。
施主様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
おわり